忙しい人向け:
- Speakingの旧task 1とtask 5は廃止
- Reading, Listeningは問題数が減少したが、対策はそのままでok
- Writing問題は全く変化なし
- MyBest scores導入により、山を張る戦略を取ることも可能に
本文:
2019年8月1日から、TOEFL iBTのテストが短くなる。
どのように変更されたかを以下にまとめる
旧TOEFL (~2019年7月31日) | 新TOEFL (2019年8月1日~) | |
---|---|---|
Reading | 計3–4文章 | 計3–4文章 |
各文章12–14問 | 各文章10問 | |
60–80分 | 54 or 72分 ※1 | |
1問あたり90秒 | 1問あたり105秒 | |
Listening | 4–6 lectures, 各6問 | 3–4 lectures, 各6問 |
2–3 conversations, 各5問 | 2–3 conversations, 各5問 | |
70%がacademic | 64%がacademic | |
60–80分 | 54 or 72分 ※1 | |
1問あたり105秒 | 1問あたり87秒 | |
Speaking | 6問 | 4問 |
2 independent, 4 integrated tasks | 1 independent, 3 integrated tasks | |
Writing | 2問 | 2問 |
1 integrated, 1 independent task | 1 integrated, 1 independent task |
※1 リーディングとリスニングのどちらかにダミー問題(採点に関係ない問題)が存在するらしい。ダミー問題がある場合は、そのセクションの制限時間が72分になる。ダミー問題の見分け方は「TOEFL ダミー問題(Google検索リンク)」と調べて頂きたい。リーディングにダミー問題がある場合、ダミーでは無い問題に時間を掛けることが可能だ。
- Writingのみ変更点なし
- Reading, Listeningは問題数が少なくなっただけなので対策に変更は不要
- 1問あたり制限時間はReadingが増加、Listeningが減少した。Readingの制限時間増加は良い知らせ。Listeningで時間が足りなくなることは滅多に無いので、そこまで気にしなくて良い。
- Speakingは旧task1, 5が削除される。よって今後は旧task 2, 3, 4, 6 (=新TOEFL Speaking Task 1, 2, 3, 4)のみの対策で良い。
task 1: あるテーマについて自分の意見を述べる。特徴は選択肢が存在せず、自分で答えを考えなければいけない所(例:先生にとって最も大切なスキルはなんですか?)- task 2: 二択から選んで自分の意見を述べる(例:田舎と都会どちらに住みたいですか?)
- task 3: 学校のアナウンスメントに対し男女が反対してる会話を聞き、それを要約(例:大学の駐車場廃止に男が反対してる)
- task 4: 文章を読み、レクチャーを聞き、2つを要約
task 5: トラブルを持った人と、それの解決方法を提示する人の会話を聞き要約- task 6: レクチャーを聞き、その内容を要約
- MyBest scoresの導入
- テストを複数回受けたとき、各セクションの最高得点を報告してくれるMyBest scoresという制度が導入される。
- 「MyBest scoresでXX点以上」を目指しており、複数回テストを受ける機会があるなら、各テストで満遍なく高得点を目指すのではなく、分散して高得点を目指すのが効率的
- 例えば、1回目はReadingとListeningを、2回目はSpeakingとWritingを集中して勉強し、テストを2回受けたときのMyBest scoreはこのようになる:
セクション | 1回目 | 2回目 | MyBest score |
---|---|---|---|
Reading | 25 | 18 | 25 |
Listening | 25 | 22 | 25 |
Speaking | 20 | 25 | 25 |
Writing | 15 | 25 | 25 |
Total | 85 | 90 | 100 |
つまり、90点の実力しかなかった人が100点を名乗ることが可能になった!
今後は各大学に「MyBest scoresを提出スコアとして認めてくれるか?」と質問し、積極的に制度を活用していくべきだろう
結論:
- Reading, Listening, Writingの対策は今まで通りで問題なし
- 旧TOEFLで言うSpeaking task 1, 5は今後は出題されない
- 何度もテストを受け、MyBest scoresを活用するべし
ソース:https://www.ets.org/s/toefl/pdf/faqs_shorter_toefl_ibt_test.pdfこれの1ページ目の「Which two questions are being removed from the Speaking section?」を参照